インド政府が組織する動物福祉委員会は、近年、傘下のボランティア組織を200から2000へと増やすなど、大きな飛躍を遂げました。この委員会は、政策を打ち出す、組織を育てる、資金を分配するなどして、インドの動物福祉に大きく貢献しています。2000の組織が活動する今では、数年前には考えられなかったような幅広いネットワークが築かれ、人々の意識も高まっています。

マネカ・ガンディー元環境森林省大臣は、保護施設の建設や救急車両の購入のために、インド全土で大規模な財政援助を行いました。また、組織やボランティアを育てるため、指導者の育成にも力を注ぎました。

マネカ女史の政策で、動物実験のガイドラインは、CPCSEA(動物実験のスーパービジョンの目的を審議する委員会)を通じて、研究所で適用されるまでに至りました。動物を用いて実験を行う際には、誰もが厳格な規約や倫理に従わなければいけません。この政策は、「実験における動物の使用を1.Reduce(減らす)2.Refine(改善する)3.Replace(置き換える)」というもので、3Rと呼ばれています。

マネカ女史の働きかけで、ライオンやトラ、ヒョウ、クマ、サルなどの動物をサーカスの見せ物とすることは禁じられました。人間の娯楽に巻き込まれた動物たちの、劣悪な生活環境や残酷な訓練方法が明らかになり初めて、このような禁止法の制定が可能になりました。しかしながら、これらの動物たちは悪夢から完全に解放される前に、今一度、施設に収容されることになっています。

マネカ・ガンディー女史はすでに閣僚の座から退きましたが、彼女の動物虐待との闘いが終わったわけではありません。彼女は、見せ物として酷使されたクマのリハビリのための基金をオーストラリアに設立したり、密猟の影響で絶滅の危機にさらされるチベタンレイヨウのショールを使わぬよう呼びかけるキャンペーンを行うなど、様々な形で活動を続けています。これまでインドの動物福祉界に、これほど強い影響力を持ち、献身的で、決断力に優れた指導者がいたことはありませんでした。


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